最強の餅

中途半端な文を辞めれる日がきますように

idol

ブレブレのオリジナルよりは筋の通った参考文献付き情報がまだ愛される。少なくともわたしは愛せる。愛せるものを身につけてるんだから、それはそう。わたし自身がファンになるのが近道だ。愛せるオリジナルを作り出せなかったのが始まりだ。

 

「確かに」と思わせてくれる人の言葉選びが好きだ。自分にも当てはまる経験を、ぴたりと選出して語彙にしてくれることが好きだ。一緒にいて楽しい人は、言葉が楽しい。思い描く世界を一言であらわされたら、この人はわたしを理解してくれる、世界を見抜ける、なんて錯覚できるくらいこちらはお花畑なんだから。

 

こんな複製だらけのわたしを『主人公』と称してくれたあなたのことはきっと生涯忘れない。本当かどうかはさておき、出会った中で2人目だと。わたしが文を書き始めた理由の人間と、わたしだと。泣いてしまいそうなほど嬉しかった。あなたの本名も生年月日も知らないけれど、ずっとずっと忘れない。

 

わたしの好きな人間の共通点が最近見えてきた。同時に苦手で、憧れて、気持ち悪いとすらも思える行動をとるんだけど。相手を見た上での行動なら許容範囲がぐっと広がる人がすき。そういう人は逆に、相手をちゃんと見れてない人には厳しい。フィルターに対して敏感だから、ドキッとすることも多々ある。わからなかったものが見えそう、見えない、もうすこし。互いを見つめて付き合って、ふたりで同じ場所をむいて結婚する。相手のことを考える。あなたはどうしてタバコを吸うの?人に言うまでもないなにかがあって、そのなにかに興味を聞いてあげる人がやはりモテる。どうでもいい疑問をたくさん持とう。どうでもいいことの一瞬に本人を見つけよう。興味なんてなくなっていい。興味ある話をするまでおまえの世界のフィルターを見せてみろ。引き出しは全部開ける派です。戸締りはするようにします。

恋文

脳死はよくないよ、相手の人生に関わりたくて仕方ないからこそ言うのかもしれない。どうでもよかったことなんてない。相手の人生に登場するわたしに、なりたかった。依存も脳死も100パーセントの信頼じゃだめなの、ちゃんと考えてわたしを選んでほしいの。おまえがすきなの。だからわたしも、おまえをちゃんと見ようと思う。おまえのことを知っていけるようにさ、努力するから、気長に待っててよ。

 

インターネットっておもしろい。短歌を送りあって相手を選ぶ時代へと誇り高く退行する、なんて言葉を拾った。確かに。顔なんて関係ないのかもしれない。学んだときは顔も見ずに結婚なんて、付き合うなんてと思っていたのに、顔を伏せて評価されたがっている。イケメンもブサイクも中身を見ろと、それならたしかに現代の短歌を送り合えばいい。合理的だ。気になった「おもろ」を呼びつければいい。普段行くとか行かないとか関係ない。呼びつけて、来たら、運命だ。次があったらそれも運命だ。運命論者は物事を綺麗に収めたがる。最初から決まっていたなら、それが正解だから。いつまでも正にこだわって、意味がないと思いながら、意味ないに納得しながら、毎度繰り返して、大丈夫それも正だよ。

 

これはまだわたしだけの秘密だけど、ほしいものができたの。わたしにこれがあったら素敵だなって思えるもの。アクセサリー。でもまだわたしの器には足りないもの。だからお勉強しようと思う。いろんなものを知ろうと思う。苦手な哲学も物理学も、少しだけかじって、そしてやっぱり苦手だったと嫌な顔をしよう。美しくなりたいから。美しくなって、わたしはわたしの見る世界に恋したいし、あなたはわたしを通して見る世界に依存すればいい。ときどき別の“圧倒”に打ちのめされて、落ち込んだり、強がったりしちゃおう。

 

本を読んで思ったのは、わたしの美への執着は本物だと。美しいものが好きだから、身につけるものも、通すフィルターも、感性も、容姿も、まわりの人も美しくしよう。儚い耽美な自己犠牲お兄さんはそこの部分が描かれる二次元だから美しいの。人間は人間だよ。想像させてくれる人と、気が向いたら話してみよう。会ってみよう。

 

他人は解像度をあげても、ちゃんと美しいよ

ファッションショー

頭はさしてよくなかった。音楽が好きな人が楽器を練習するように、曲を聞くように。サッカーが好きな人が昼休みサッカーをするように。わたしは古い日本が好きだったから大学に行った。もっとやりたいことは、だめだったから、次にやりたいことに手を伸ばした。

 

バカだから利用のために近づく人もいるんだと思う。騙せそうだから、きっと本質を見抜くことがないから。自分でも分からないような本質を見抜いてほしい人間はわたしのまわりになんて来ない、知っている。

 

空気になることが苦手だった。嫌な目立ち方ばかりするから、より身を縮めた。もっと目立った。馬鹿みたいな信念と馬鹿みたいな正義感が、正しいものだと疑わなかった。

 

自分の圧を味方につけた。口説き文句だったのかもしれないとわかっていたけど、オープンスクールで言われた、容姿でも声でも愛嬌でもない、オーラであなたは成功するを信じていた。声褒めろよ。口で誤魔化したところで、どれだけいい言葉で飾ったとて、ハリボテなのはすぐわかる。安売りがお好みならぴったりかもしれないけど。値段がつくような目にはなれないけど、ハリボテを着飾るよりは仕事をするわ

薯蕷

綺麗な言葉が好きだった。わたしも綺麗になりたかった。選んで飾って、そしたら魅力が半減した。わたしはわたしの意思で綺麗にしようとしていたのだとよくわからない罪悪感とともに打ちのめされた。本当は綺麗だったのに、わたしが見てあげなかったせいか、ごめんね。

 

どうにもこうにも手が絡められて、動かせなくなってから気づくのね。気づいていたけど触れないでいた。動かせるうちに剥ぎ取っておけば多少の痛みで済んだのに。甘えきれないから誰にも甘えることなく死を選んだ。自分だけは甘えても許してくれるから、どうせ自分の息が詰まるだけなら、それを回避するために甘えることが怖かった。

 

ずっと浅い自分に吐き気がするといいながら、少しずつ掘り進めていく気はさらさらなかった。センスに感銘を受ける度、自分のセンスのなさに驚いた。掻き集めてきた言葉で紡ぐ話では自分が満足できなくて、だってわたしはわたしがおもしろくないのを知っているから。1から100を作れる人なんて山ほどいるけど、0から1を作り出せるそこに憧れたの。その人たちにはベースのデータがあるとしても、そんなものない超人に憧れたの。言い回しもその視点も、ぜんぶぜんぶ綺麗でいいなあ。

 

忘れられない人って、その人が入ってくるからずっと残っているんだと思うの。恋愛と変わらない。そこに幻想を見るかその人を取り込んでしまうかの違いはあれど、自分の中に他人が他人てしている。不愉快って思いきれない自分のぺらさが不愉快だわ。人を惹くって、見ててわかる。それがどう人生に作用してきたかは立ち振る舞いでわかる。どうでもいいの、わたしはそちらにしか興味がないから。どうやったら手に入る?それ、どうやったらあなたになれる?惹く人が好きだったから惹く人に触れた、ただのガヤとして惹く人に惹かれた。わたしに飽きるのって変化のない低落生活だからじゃないのよ、それだったらどれだけよかったか。欠片で紡ぐ言葉に飽きて、つまんないのがバレちゃうの。

 

わたしの浅さに気づかないで、わたしに惹く人の真似事だと、気づかせないで

べっ甲

変わったのかもしれない、かもなんて保険をかけるけど、変わったんだと思う。どころか元来わたしはこういう人間だったような気もする。わからない。覚えてない。

 

変わってしまった友人がいた。とてもとても尊敬している人だった。変わってしまって疎遠になった、遠ざけた、変わってしまったことがしんどかったのか、変わった本人の様子がしんどかったのか、後者だと思う。

 

ただ、今わたしは変わってると思う。元よりできたことができなくなって、それがまたできるようになっただけなのかもしれない、わたしにはわからないけど、わたしがあの子に思ったように、仲がいい友人に変わったと思われるのも距離を置かれるのも怖くて仕方ない。どうしたらいいのか、わからない。

 

今のわたしじゃ耐えられないことがあった。勝手に名が傷つくのが許せなかった。赤子。プライドを保つためには言い訳しなきゃいけなくて、でもわたしってそういうところ真面目なの、誰にも文句言わせない結果で黙らせたくて。結果出してから言葉にできるようになった。それで変わったなら意味ないんだけど。

 

学んだことはたくさんある。容姿コンプもだいぶ落ち着いた、というか回避術を学んだ。すっぴんを見せあって笑い合う日がくるなんて思ったこともなかった。隠すが美徳も正解じゃないし、あくまで自己満ということも知った。いろんなこと知らずに生きていってたらと思うとぞっとするけど、実際のところは分からない。

 

「おまえがわるい」と思えるようになったおかげで生きやすくなったけど、きちんと判断できていない「おまえがわるい」は自分の首も苦しめるわね

やうやう

あなたは幸せにしてくれないのねって白んだ窓の外見ながらその人に思いを馳せるのも疲れた、の、かしら、疲れたの?怖いなまだ見たくないな、そうよね、わかったわ、

 

好きなんて言葉じゃ表せないくらい、なんてちゃちな表現しかできない自分に腹が立つけれど、それでもあなたにはきっとずっと手が届かない、わかってるようでわかってない、一生懸命伸ばし続けて、現実なんて知らなくていい、気づかなくていい、でも、気づきかけて、こわれてく

 

変わるのが怖くて仕方ない、変わっていってるものを見ないようにした、自分の考えさえも、見なければ意外と変わらなかった、見ていた小さな小さな箇所がなくなるまで、それまでの寿命でもいいのかもしれないなんてまわらない頭で、まわらないことにした頭で打ち続ける。考えをやめるから虚無なんだ。考え続ける自信が無いから虚無なんだ

 

自分ですら変わるのを認めてしまったら、あなたの変わらないも信じられなくなる気がするの。信じさせてよ、ずっと変わらないわたしでいるから、ずっと変わらずに愛してよ、だめなの?最初から愛されていなかったみたいで、これも気づかなかっただけなのかなって、被害妄想でどこまでも沈むように見せかけて、沈んだことにしているだけ、表面的な感情の浮き沈みが激しくて、実際はまったく動いてなかったみたいな方が多い気がする

 

いろんなものを感じたかった偽物の、本で読んだ感受性は、読んだことしかわからないの、おしえてもらってない感情は、わからないの、「あの人意地が悪いね」の耳打ちに眉をひそめて小さく頷いたけど、全然わからなかったわ、お酒の場のルールも未だに苦手よわからない、かんがえても、わたしとはちがう人のことはわからないわ、わかりたいからやめないけどね

 

感情のまま言葉にして抽象的になった文と、感情を抽象的な言葉に並べた文じゃ、どう見えるのかなんてずっとわかってた、自分がどうなりたいかもわかってた、見ないようにさせてくれ、気づいてしまったから、もうだめだ

 

変わらないわたしでいるために変わらないあなたであいしてね、他の人にあいされるためのわたしの変化で、あなたに嫌われるなら意味ないわ、正反対のあなたへ、はやくあなたみたいになりたいの、わたしにとっての恋愛感情は、承認欲求でも性欲でもなくて、どうやら限りなく憧れであり、“理想”に近いみたいだわ

西鉄福岡(天神)駅

臓器最強に産み育ててもらったおかげで身体の頑丈さには自信があった。負けるのは高速バスだけ

 

そんな高速バスを使ってでも会いたい人や行きたい場所があるのだから仕方ない、お金がもっとあれば全部新幹線を使うのに。滅多に聞かない音楽を紐越しに聞きながら、バスやJRから外を眺めるのも悪いものじゃないんだけどね。車酔いってほんとにきついからね。

 

好きな人たちはみんなどこかに行ってしまう。好きな人たちはわたしの困難のために一時的に来てくれるとこの上なくポジティブに考えた方がいいものなのか。

 

人生上手くできてると思うことが増えた。前は理不尽でしかないと思ってたのに。

わたしには耐えられないようなしんどいことが重なるときは、近くに頼りになる人が必ずいた。話を聞いてくれる人が、全部忘れられるような時間をくれる人が、迎え入れてくれる人が、あなたは大丈夫よって言ってくれる人がいた。

 

人に恵まれてていいね、それな、全力で大事にするからね、どこかのわたしだけあいしてよ、人間のこと自分で思ってたほどそんなに好きじゃなかったけど、人間好きと勘違いするほど人に恵まれてた。どこにもいかないでよ、お願いよ、ひとりにしないで、

 

ずっとあなたに頼っていたいよ、ゆるしてよ

 

 

福岡市にいた美容師志望の友だち、みんな上京しちゃったから朝まで飲んでシャンプーしてもらいに行けなくなっちゃったな。はやく人が多いところに行きたい