最強の餅

中途半端な文を辞めれる日がきますように

恋文

脳死はよくないよ、相手の人生に関わりたくて仕方ないからこそ言うのかもしれない。どうでもよかったことなんてない。相手の人生に登場するわたしに、なりたかった。依存も脳死も100パーセントの信頼じゃだめなの、ちゃんと考えてわたしを選んでほしいの。おまえがすきなの。だからわたしも、おまえをちゃんと見ようと思う。おまえのことを知っていけるようにさ、努力するから、気長に待っててよ。

 

インターネットっておもしろい。短歌を送りあって相手を選ぶ時代へと誇り高く退行する、なんて言葉を拾った。確かに。顔なんて関係ないのかもしれない。学んだときは顔も見ずに結婚なんて、付き合うなんてと思っていたのに、顔を伏せて評価されたがっている。イケメンもブサイクも中身を見ろと、それならたしかに現代の短歌を送り合えばいい。合理的だ。気になった「おもろ」を呼びつければいい。普段行くとか行かないとか関係ない。呼びつけて、来たら、運命だ。次があったらそれも運命だ。運命論者は物事を綺麗に収めたがる。最初から決まっていたなら、それが正解だから。いつまでも正にこだわって、意味がないと思いながら、意味ないに納得しながら、毎度繰り返して、大丈夫それも正だよ。

 

これはまだわたしだけの秘密だけど、ほしいものができたの。わたしにこれがあったら素敵だなって思えるもの。アクセサリー。でもまだわたしの器には足りないもの。だからお勉強しようと思う。いろんなものを知ろうと思う。苦手な哲学も物理学も、少しだけかじって、そしてやっぱり苦手だったと嫌な顔をしよう。美しくなりたいから。美しくなって、わたしはわたしの見る世界に恋したいし、あなたはわたしを通して見る世界に依存すればいい。ときどき別の“圧倒”に打ちのめされて、落ち込んだり、強がったりしちゃおう。

 

本を読んで思ったのは、わたしの美への執着は本物だと。美しいものが好きだから、身につけるものも、通すフィルターも、感性も、容姿も、まわりの人も美しくしよう。儚い耽美な自己犠牲お兄さんはそこの部分が描かれる二次元だから美しいの。人間は人間だよ。想像させてくれる人と、気が向いたら話してみよう。会ってみよう。

 

他人は解像度をあげても、ちゃんと美しいよ